好奇心旺盛 but 小心者。

音楽やお笑いや謎解きについての主観

夏の終わりに聴いて泣く曲3選

いやー夏って切ないですよね。

一番切ない季節じゃないかと思っておりますここ数年。

というわけで(?)夏の終わりに聴いてより切なくなる、だけど癒される曲について書いてみたいと思います。

「3選」と題していますが、選び抜いたというよりは、ただ最近聴きまくっている曲を並べた感じです。だらだら語ります。

(それぞれのサムネイルをタップするとMVが表示されます)

 

朝焼けと熱帯魚/ぼくのりりっくのぼうよみ

ぼくりり、ずっと聴いてます。

むしろ「葬式」が終わってからのほうが聴いている気がします。

その中で、勝手に私の夏のテーマソングみたいになっているのがこの曲です。

ぼくのりりっくのぼうよみ 朝焼けと熱帯魚 歌詞 - 歌ネット

Youtubeに上がっているMVは後半だけですが、前半の歌詞もとても良くて。

「苦しいだけの至福が襲い来る」で始まるところとか最高じゃないですか?

 

ちなみにこの曲についてのインタビューにはこんなことが書かれていました。

今までみたいな暗いチルじゃなくて、より明るくチルできる曲。主人公は女の人で、流されるままに生きていて、すごい退屈している。メタファーとして使っていますが、「熱帯魚」は見て楽しむもので、それ自体が主体になって何かする必要もなく、ぷかぷか泳いでいればいい、というか。そんな人が見た朝焼け、っていうイメージです。

(ぼくのりりっくのぼうよみ「Fruits Decaying」インタビュー)

 

この女の人目線の歌詞にまんまとはまってしまったわけですね。なんか悔しい。笑

「チル」って未だにあんまりよくわかってないんですけど、「落ち着く」「くつろぐ」みたいな意味らしいですね。

確かにこの曲はBGM的にすっと聴ける曲で、最初はただ心地いいなーって感覚だったのですが、今の季節にしっかり聴くとめちゃくちゃ刺さります。

刺さると言っても、ぐさっ、じゃなくてふわっ、と刺さってそのまま傷が癒えていく感じ。

イメージは「低反発」です。笑

 

歌詞の前半は物理的に別れただけの状態、後半は精神的にも離れていっている状態を表しているように思います。

特に

つかの間の幸福を

享受して おやすみ

あなたとの戯れが

砂になってしまわぬよう

から

つかの間の絶望を

甘受して おやすみ

あなたとの思い出を

夢の奥底仕舞いこもう

に変化するところが大好きで。

夏の楽しい思い出って、終わった直後は「つかの間の幸福」だと感じてしまうからしんどくて、忘れるのも苦しいんだと思うんですけど、時間が経って記憶がだんだん薄れていって、忘れることを「つかの間の絶望」って思えたらもう乗り越えられる気がしますよね。

消極的な忘れ方かもしれないんですけど、だからこそ救いがあるなと思います。何もできなくてもいつかは忘れられるんだなって。

 

今夜だけ浮かれたかった/つばきファクトリー

つばきファクトリー 今夜だけ浮かれたかった 歌詞 - 歌ネット

この曲については以前も書いたことがあるのですが、なぜか突然アクセス数が増えて、曲名でググると3番目ぐらいに出るようになっていて驚きました。

過去記事↓

全部勝手な妄想なんですけどね……。

実際あの後つばきファクトリーが音楽番組に出演したとき、この曲について「友達グループで遊びに行って、好きな人に告白したいと思っている女の子の曲」というような説明をされていました。

だから、(もしかしたら裏設定があるかもしれないけれど)表向きには健全な可愛らしい曲なんです! そうなんです!笑

でも切ないことには変わりない。

夏ってなんだかいろんなことで盛り上がる季節で、自分の気持ちも強くなったり浮かれたりするけれど、結局伝えられなくて「なんでもないよ さようなら」で終わるのが本当に苦しくて最高ですよね。

心の中にこれだけ激しい想いがあっても、一切わがまま言えないところにはただただ共感しかないです。

最近は1番の「ああ あの子との会話には 間(あいだ)なんかないな」も刺さりまくっております。この部分って母音が「あ」の音がたくさん使われていて、ため息まじりにつぶやいているような雰囲気がより感じられます。歌詞のひとつひとつが絶妙ですよね。

ちょうどこの8月で再生数が200万回を突破したみたいで、やっぱりこの曲の持つ力はすごいなぁと思います。

 

イッサイガッサイ/KREVA

KREVA イッサイガッサイ 歌詞 - 歌ネット

発売されたのは2005年で、もちろん当時も好きだったのですが、特にここ数年、夏の終わりに聴く定番曲みたいになってます。

もうだいぶ前ですが、楽しすぎる夏を過ごしてしまって現実に戻るのがしんどすぎた年があって、そんなときにこの曲を聴いてしまって大変なことになりました。笑

実際の思い出と音楽を重ねてしまうと、その曲を聴くたびに胸が痛むのであまり重ねないほうが良いと思うんですが、やっちまったんですね……。

でも今では「ちょっと切ないなー」程度の気持ちで聴けるようになっているので、やっぱり時の流れって色々癒してくれるものだなぁと思います。

明るい曲調ではあるのですが、リアルすぎる歌詞と意味深なMVのイメージが相まって、聴いていると「うはぁ」ってなるんですよね。

本当に歌詞がやばい。歌詞が。(語彙力ゼロ)

夏休みの思い出、といっても特別なことは描かれていなくて、本当に普通の恋人同士のありふれた日常でしかないんですけど、「普通が普通じゃない毎日」とあるように、一緒に過ごす日がずっと続くのって実はめちゃくちゃ非日常なことなのかなぁと改めて感じますね。大人になると特に。

一緒にいるだけで楽しいから、いなくなると苦しい。だけどまたそれぞれ普通の日々に戻っていくしかない。当たり前のことがより切ないのが夏なのかなって勝手に思っています。

以前KREVAさんの大阪公演の中継をたまたま見たとき、この曲の歌詞が大阪バージョンになっていて素敵でした。何かに収録されてるんですかね? また聴きたいです。

 

 

こうやって3曲並べてみると、私は「楽しい思い出や伝えたい気持ち、色々あるけどまぁ全部自分で飲み込んで日常に戻るしかないよね」っていう曲に共感する傾向があるんだなぁと思いました(´・ω・)

来年の夏にはまた違う曲に心を揺さぶられているのでしょうか。楽しみです(?)。